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メリット・デメリットは?プレスリリースの活用とおすすめサービス厳選3選

意外と思われるかもしれないが、インバウンドマーケティングとプレスリリースは相性が良い。ここでは、プレスリリースを活用するメリットとデメリット、注目のプレスリリースサービスを紹介する。

インバウンドマーケティングで記事更新以外にできること

「インバウンド」は、中に入ってくる・内向きの、といった意味を持つ言葉です。その言葉のイメージに違わずインバウンドマーケティングは、情報発信を続けてターゲットの来訪を待つ、という、いわば受け身の姿勢から始まるマーケティングです。

とはいえ、新規顧客に向かって直接アプローチしてはいけない、という決まりがあるわけではありません。インバウンドマーケティングと広告出稿を併用したり、訪問ユーザーをメルマガ登録に誘導し、定期的に連絡をとったりすることもあります。サイト内だけで完結する記事更新以外にも、できることはたくさんあるのです。

今回のテーマ「プレスリリース」も、この「サイトの外で実施するインバウンドマーケティング」のひとつです。今回は、インバウンドマーケティングとプレスリリースの関係と、発展を続けるさまざまなプレスリリース関連サービスについて紹介します。

「インバウンドマーケティングとプレスリリースは非常に相性が良い」ということは、実はあまり知られていないのではないでしょうか?サイト更新やインバウンドマーケティングに行き詰まりを感じているという方、ぜひチェックしてみてください。
PR BtoB企業が顧客との関係を深めるために注目している方法とは?

インバウンドマーケティングとプレスリリースはなぜ相性が良い?

「検索流入の多いキーワードを使って記事を書く」「ターゲットが知りたいことを書く」これはSEOの、そしてインバウンドマーケティングの基本です。

しかし、検索流入アップを目指すなら、検索ユーザーの能動的な検索を待ち受けるだけでなく「自サイト特有のキーワード検索される回数そのものを増やす」という、全く異なる方向性からのアプローチもあります。

たとえば、冷え性用ソックスの販売サイトを運営しているとしましょう。「冷え性対策」「寒さ対策」など、商品を必要とする検索ユーザーが自然に使うキーワードに照準を合わせることは確かに重要です。しかし一方で、冷え性だけでなく体質改善につなげる「冷えとり健康法」の知名度を上げたり、冷え性用ソックスという一般名称でなく商品の固有名称を広め、固有名で検索するユーザーを増やすことも、同じく有効です。

こうして「検索される回数を増やす」「ターゲットを増やす」ことを考えるなら、こちらからターゲットに働きかけるアウトバウンドマーケティング(広告出稿や展示会などリアルイベントへの参加、DM発送など)は、ターゲットのニーズを生む種まき・インバウンドマーケティングの一プロセスとして、有効に働いてくれます。そしてプレスリリースも、こうした「インバウンドマーケティングの一部として機能するアウトバウンドマーケティング」のひとつです。しかしその他の手法とプレスリリースには、大きな違いがあります。

プレスリリースはその他のアウトバウンドマーケティング手法とは異なり、広告宣伝といった形でターゲットに情報を露出することは基本的にはありません。配信されたリリース原稿は、読者に有益な情報を伝えることを目的とするメディアを介して、ターゲットの目に触れる記事になります。これが「一方的な営業トークに付き合わされることに嫌気がさし、自分がほしい情報のみを求めるようになったターゲット」に照準を合わせたインバウンドマーケティングと極めて相性が良いことは、言わずもがなですね。

他者の視点・評価が加えられた客観的な情報は、ターゲットにとっては信頼できる情報と感じられるでしょう。メディアで取り上げられた、という事実そのものも、商品やサービス(あるいは会社)の信頼につながります。

このように、インバウンドマーケティングとプレスリリースは、お互いに良い影響を与え、うまくすると費用の何倍もの効果も期待できる、非常に良好な関係です。

プレスリリースのメリットとデメリット

このように、インバウンドマーケティングと極めて相性の良いプレスリリースですが、すべてのメリットが簡単に得られるわけではありません。以下のように、メリットとデメリットがあります。デメリットも踏まえて、利用を検討してみてください。
 

メリット

(1)より多くの人の目に触れる機会を作れる
プレスリリースは、うまくいけばメディアへの露出、知名度のアップ、検索・SNSなどの流入アップ……と良い影響がつながっていきます。場合によっては、メディアでの露出以前にWebに掲載されたリリースそのものが話題/流入チャネルになることもあります。

(2)信頼の証を作れる
客観的な評価が得られること、メディアに掲載された実績が得られることは、どちらもサイトや商品・サービス、会社の信頼の証になります。

(3)費用を抑えて大きな効果を得られる
広告出稿によって上記(1)(2)の効果を得ようと思った場合、多額の費用がかかります。しかし、広告とは目的が異なり「情報提供」であるプレスリリースなら、費用を抑えることができます。反響によっては、費用以上の効果が得られる可能性もあります。
 

デメリット

(1)取り上げてもらえない可能性
上記のメリットに確実性はありません。プレスリリース配信の「次の段階」(メディアへの掲載の有無)は、メディア側の判断に委ねられています。当然ながら、上記のメリットが実現するのは、あくまでプレスリリースの結果、有力なメディアに取り上げられ、その記事が反響を呼んだ場合に限られます。(取り上げてもらえたものの、思うような反響が得られなかった……という可能性もないわけではありません)

(2)検索順位アップは期待できない
プレスリリースには商品・サービスページへのリンクがつきものですが、そのリンクを「SEO効果のあるもの」として期待するのはおすすめしません。プレスリリースに記載されたリンクは本来の目的(該当ページへの移動手段)としては機能するものの、SEOの意味では価値のないものとして扱う処理がされていることもあります。SEOの手段としてプレスリリースを活用するのはやめておいたほうが良いでしょう。

さまざまなプレスリリースサービス

プレスリリース配信サービスのメイン機能は、提携メディアへの情報配信・リリース原稿の作成代行などです。しかし、インバウンドマーケティング・コンテンツ・マーケティングに注目が集まるとともに、プレスリリース配信サービスも多様化してきました。ここでは、それぞれ異なる関連サービスを充実させている、3つのプレスリリースサービスをご紹介します。リリース配信の際には、こうした付加サービスも合わせて検討してみると、自社と合うサービスを見つけやすいかもしれません。
 

(1)リリース原稿を自動的にサイト掲載するNews2uリリース

http://www.news2u.net/service/pressroom.html

プレスリリース送信後、原稿は提携メディアに配信され、記事になります。そして、記事になるかどうかはもちろん、メディアのサーバー上に公開された記事がいつまで公開されるかも、リリース送信側でコントロールすることはできません。もちろん多くの方が、できるだけ長く残ってほしいと考えることでしょう。その願いを一部叶えるためのサービスが、プレスリリース配信サービスNews2uリリースの「オウンドメディア プラス」です。このプランでは、リリース配信と同時に、自社サイトやオウンドメディアにリリース情報が自動的に蓄積されるシステムを導入することができます。

(2)充実した効果確認機能を提供するValuePress

http://www.value-press.com/strong_point#point05

リリースの配信結果(どのメディアで取り上げられたか、その記事はSNSでどのように反響があったかなど)をしっかりと追跡するには、かなりの時間と手間がかかります。ValuePressでは、配信したリリース原稿をどのメディアの記者が閲覧してくれたかの確認や、アクセス状況・拡散状況の確認ができる効果確認ツールを提供しています。先月( 2014年11月)にはアプリもリリースされたとのことで、さらに便利になりそうですね。
 

(3)キュレーションサービスに直接リリースを配信するPR TIMES

http://prtimes.jp/service/

PR TIMESでは、キュレーションサービスAntennaと連携し、メディアを介さずキュレーションサービスで直接リリースを一般の読み手に届けるサービスを開始しています。(キュレーションサービス上に掲載されるのはそのままのリリース原稿ではなく、原稿を元にした編集記事です。)リリース配信の基本プランのみの場合、記事からのリンクはプレスリリースのページになるようですが、オプションの有料プランを選択すれば、キュレーションサービス上で特に目立つ場所への記事掲載や、記事から直接自社のページにリンクできるなど、さらに便利な使い方ができます。こちらは、広告に近い形式かもしれません。


このように、現在はさまざまな付加サービスを持つプレスリリースがあり、うまくいけばインバウンドマーケティングを加速してくれます。記事更新のみの運用に限界を感じているという方は、一度試してみてはいかがでしょうか。

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