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インバウンドマーケティングとコンテンツマーケティングの違い

同種のマーケティングとして語られる、インバウンドマーケティングとコンテンツマーケティング。ここでは、自社のウェブマーケティングの実施において、知っておきたい両者の違いと運用ポイントについて解説する。

両者の共通点は「コンテンツ発信」

インバウンドマーケティングとコンテンツマーケティングの明確な違い、知っていますか?

両者は「コンテンツ発信が起点になる」という限られた領域で言えば、同じアプローチです。異なるのは、コンテンツ発信の「その後」です。

コンテンツマーケティング
価値あるコンテンツの発信による集客

インバウンドマーケティング
価値あるコンテンツの発信によって集めた訪問客を、こちらから定期的なアプローチ(メルマガなど)に誘導し、見込み客・顧客に育てる

コンテンツを軸にしたマーケティングを実施するなら、あくまでコンテンツマーケティングの領域に注力するのか、インバウンドマーケティングまで実施するのかは、考えておいたほうが実行はスムーズです。

ここでは、コンテンツマーケティングとインバウンドマーケティング、それぞれのメリット・デメリットと実施上の注意点を解説します。判断の参考にしてみてください。
 

コンテンツマーケティングのメリットとデメリット

メリット

(1)効率よく集客できる

コンテンツマーケティングは、商品やサービスと関連する情報を発信することで、自主的な情報収集を行う「潜在的な顧客」との接点を作ります。商品やサービスをへの興味を持たない人たち(自主的に情報収集しない人たち)にはそもそも届かないため、無駄な費用が発生しにくい構造となっています。自主的な情報収集を待つ姿勢には、一方的な広告への抵抗を感じる人たちにも、商品やサービスの魅力や、自分たちのメッセージが届きやすい、というメリットもあります。

(2)効果が蓄積できる

高品質なコンテンツの作成には、それなりの費用・時間がかかります。しかし、そうして作ったコンテンツは使い捨てではなく、サイトの資産・信用の証明として蓄積することができます。情報量はSEOにも貢献するため、継続期間が長くなれば、その価値はさらに大きく育っていくでしょう。


(3)気軽に始められる

自社のコーポレートサイトにブログを開設すれば、すぐにコンテンツの公開を始めることができますね。この手軽さ、初期費用の安さも、コンテンツマーケティングの大きなメリットのひとつと言えるでしょう。メルマガ発送などインバウンドマーケティングの領域に踏み込まず、コンテンツマーケティングのみに注力する場合は、このメリットがさらに大きくなります。
 

デメリット

(1)成果が出るまで時間がかかる

コンテンツマーケティングに「毎日更新すれば成功する」「何ヶ月頑張れば成功する」というような目安はありません。しかも(コンテンツマーケティングに限ったことではありませんが)効果が必ず出る、という保証はどこにもありません。この2点が、コンテンツマーケティングを始める上での障害になっている場合も多いのではないでしょうか。

リスクを減らすために、既存の顧客への信用になり、かつ社員のスキル上昇に役立つようなコンテンツ(集客以外の価値も見いだせるコンテンツ)の作成・公開から着手し、集客効果を見ながら規模を大きくしてみると良いかもしれません。

(2)継続的な情報発信の難しさ

高品質なオリジナルコンテンツを継続的に発信していくことは、難しいことです。
避けようのないポイントであるためか、この点がコンテンツマーケティングのデメリットとして語られることはあまりありませんが「継続」がコンテンツマーケティングを実施する上で大きな壁となることは間違いないでしょう。
継続的にコンテンツを作成出来るテーマ設定や、負担を減らす体制づくりなど、問題なく情報発信を続けている時にこそ、模索していきたいポイントです。

(3)集客が成果に直結するとは限らない

商品やサービスに関連するコンテンツを発信し、それに興味を持つ人たちからのアクセスを集めることができても、それは目的達成とイコールではありません。コンテンツマーケティングの成果は「アクセスとアクセスからの成果」この両者を観測した上で判断する必要があります。
 

コンテンツマーケティングの注意点

(1)アウトバウンドマーケティングとの使い分け

コンテンツマーケティングが力を発揮するのは、低予算ではじめたい・潜在的な顧客を広く発掘したいというような場合です。広告出稿など、ダイレクトに見込み客にアプローチする従来のアウトバウンドマーケティングには即効性があり、効果も出やすいでしょう。

(2)流入経路の確保

コンテンツを起点にするマーケティングとは言え、コンテンツをただ増やして行けば良いというものでもありません。SEOやSNS運用など、コンテンツへの流入経路の確保に注力することも、コンテンツ作成と同じくらい大切です。

(3)ターゲットの明確化と効果測定・改善

「誰に」「どんな情報を」発信するかがあやふやなままでは、成果につながる効率的なコンテンツを作ることができません。
まずは、ターゲットと目的を確認し、公開したコンテンツとそれに対する反応を元に、常にテーマやアプローチを考えていきましょう。
 

インバウンドマーケティングのメリットとデメリット

メリット

(1)集客効果をもれなく次につなげる

コンテンツ発信による集客のプロセスにおいては、メリットもデメリットも基本的にはコンテンツマーケティングと同じです。異なるのは、それ以降のプロセスです。インバウンドマーケティングでは、コンテンツ発信によって集めた見込み客候補の人たちを「顧客に変えるプロセス」です。インバウンドマーケティングに着手することで、コンテンツ発信で得た集客を、より効率的に、無駄なく成果につなげることができるようになります。

(2)より濃厚なコミュニケーションができる

メルマガやSNSなど、こちらから情報を届ける仕組みに訪問客を取り込むことで、さらにたくさんのコンテンツ・メッセージを届けることが可能です。SNSで、サイトを訪れた見込み客候補の人たちとのつながりを持つことができれば、より適切なコンテンツ・アプローチのヒントを手に入れることも期待できます。
 

デメリット

メルマガ配信や登録者限定の資料配布などを実施する場合(当然ながら)必要なコンテンツの量が増えます。また、それに従って、登録率や反応率など、測定すべきデータも増えていきます。手間は増えますが、そうした項目の効果測定は、インバウンドマーケティング成功のための重要なポイントです。

例えばメルマガなら「いつ、どのようなメールを送って、どのような相手からどのような反応があったか」記録できるシステムを準備した上で開始しましょう。やりっ放しでは、効果が上がりません。

インバウンドマーケティングの注意点

サイト訪問から購入までの時間が比較的短い(低単価の消耗品などを扱うBtoCサービスなど)のような場合は、繰り返し接点を作り、ターゲットとの「より濃い関係の構築」を目指すインバウンドマーケティングの力が発揮されにくい傾向にあります。

そうした場合は、コンテンツマーケティングに対象を絞り、よりたくさんの人の目に触れることに注力したほうが良いかもしれません。
 

自社との相性・ターゲットとの相性

ブログやSNSでの情報発信に慣れた社員がいなかったり、社外に情報を出すまでにものすごく時間がかかってしまう厳重なチェック体制が敷かれている場合、コンテンツマーケティングとの相性はあまり良くないかもしれません。

反対に、そうしたツールに慣れている人材がいたり、気軽に情報発信していける雰囲気のある会社なら、コンテンツマーケティングを実施することで、低予算で大きな効果が出せる可能性もあります。

また、インバウンドマーケティングを実施するからといって、常に受け身である必要はありません。メルマガ発送やセミナー実施などの「こちらからのアプローチ」はインバウンドマーケティングに組み込まれたプロセスですし、広告出稿などと組み合わせて、コンテンツ・マーケティングとは別軸で、異なるターゲットを同時狙っていくこともできます。

コンテンツマーケティングやインバウンドマーケティングが注目を集めていますが、自社のリソースやターゲットによっては、それらのアプローチが適切でない可能性もないわけではありません。

これらのマーケティングに着手する前には、自社との相性、ターゲットとの相性、運用方法などについて、確認してみると良いのではないでしょうか。


 

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