読み手との信頼関係を作るためには、質の良い記事が必要です。記事を読んでもらうためには、目を引きつける記事タイトルが必要です。このことから、記事を書いた後の、タイトル考案に時間がかかっているという方、多いのではないでしょうか。もっとラクに、良いタイトルを付けられるように準備をしませんか。今回のテーマは、記事タイトル作成の効率化です。

ここでは、本サイトが、既存の記事およそ100本のタイトルの見直しを行った結果、できるだけ時間をかけず、できるだけ良いタイトルを作成するために有効だった方法＝有効なタイトルテンプレートとその活用方法をご紹介します。

「記事タイトル作成の効率化」というと、真っ先に思い浮かぶのはタイトルジェネレーターでしょう。魅力的なタイトルを付けることは、記事の書き手にとって非常に重要な課題です。需要も大きいため、さまざまなサイトで、タイトルジェネレーターを無料で使うことができます。

・ホッテントリメーカー
http://pha22.net/hotentry/

・HubSpot's Blog Topic Generator
http://www.hubspot.com/blog-topic-generator

※このようなタイトルジェネレーターでは「記事タイトルの付け方」というようなキーワードを指定すると、「記事タイトルを付ける時の簡単な10のヒント」「記事タイトルの付け方についての20の神話」というようなタイトル候補を生成してくれます。

しかしながら、記事の内容がすでに完成している最終段階では、上記のようなタイトルジェネレーターを使ってタイトルを生成しても、なかなか使えるものが出てこず、結局使えないということがよくあります。タイトルジェネレーターは「キーワードは決まっているものの、記事の方向性はまだ定まっていない」というネタだしの段階で便利なツールです。

書きたいキーワードも方向性も決まっている段階（あるいは記事がほぼ完成している段階）でのタイトルを考案する時には、ぜひ下記でご紹介する方法を試してみてください。

本サイトでのタイトル見直しの際には、作業を進めるにつれ、下記のように手順が固まっていきました。

（1）テンプレートとの照合
（2）検索結果にあがっているタイトルとの照合

以下に、この2つの作業の進行方法と、有効なタイトルテンプレートをご紹介します。
 

最初に、テンプレートと記事の内容を照らし合わせ、適切なタイトルの方向性を探します。企業ブログのコンテンツには、多くの場合「ターゲットとする人達の役に立つ情報（であるはず）」という一致した方向性がありますよね。そのため、タイトルジェネレーターをそのまま利用することは難しくとも、手元にタイトルの方向性程度になるテンプレートを用意しておき、ここからタイトルを考案する方法が有効です。本ブログでのタイトル修正の際には、以下のようなテンプレートに集約されていきました。
※ごくわずかに表現の異なる類似したタイトルは省略しています。
 

記事タイトル18のテンプレート

01.◯◯とは
02.◯◯のご紹介
03.◯◯の解説
04.◯◯の基本
05.◯◯の基礎知識
06.◯◯のメリット・デメリット
07.◯◯と△△の違い
08.◯◯と△△の共通点
09.◯◯のポイント
10.◯◯のヒント
11.◯◯のコツ
12.◯◯の注意点
13.◯◯のルール
14.◯◯する方法
15.◯◯する理由
16.◯◯の活用事例
17.◯◯の△△方（作り方、書き方等）
18.◯◯における△△なこと（大切なこと、必要なこと等）

本サイトでは、上記のようにおおよその記事タイトル形式をテンプレートとしてストックしておき、まず個々の記事の完成時に内容と照合してピックアップする。その後、検索結果を確認しながら、ブラッシュアップするという手順で修正作業を進めていきました。

本記事のタイトルも上記テンプレートにあてはまらない形式となっている通り、上であげた18個の他にも使える形式はあります。しかし、上記のストックだけでも「ひとまずどんな形がいいのか探してみる」という作業の時短には、なります。タイトルのだいたいのベースを決めたら、表現の細部を決める第2段階を進めていきましょう。
 

記事タイトルは、長すぎずシンプルなもの、読んで何が得られるかが明確なものにしたいですよね。しかし、上記したテンプレートそのままではシンプル過ぎて個性がありません。できれば、もっと魅力的な、タイトルだけで読みたくなるような表現を加えたいところです。

そこで有効なのが「狙っているキーワードの検索上位に並んでいるタイトルをチェックして、自分の記事タイトルをブラッシュアップする」という作業です。

数字を入れる、「最新」「お得」といった人の目に付きやすい表現を含めるなど、どうやって表現の肉付けをするかはたくさん情報があるので調べてみてください。その上で、検索結果上位に並ぶタイトルと、自分の記事タイトルを比較し、負けない表現を探してみてください。

自分が使いたいキーワードでの検索結果上位を見ると（当然ですが）同じキーワードを使った記事が並んでいますよね。ライバルがどんな表現を使っているかを実際に見ることは、どのような表現が検索結果ページ上での差別化につながるか、検索ユーザーの目を引きつけるにはどうすれば良いのかのヒントになります。

ソーシャルメディアやその他チャネルからの流入もありますが、企業ブログにおいてその割合を見れば、検索からの流入がやはり圧倒的、というケースが多いのではないでしょうか。検索からの流入を得られるかどうかは、純粋な絶対評価でなく、相対評価となる面を持っています。記事単体で見てどれだけ良い記事か、という点だけでなく、その他の記事と比べて良い記事であるか・魅力的なタイトルであるかどうが重要です。

最終的なタイトル決定の際には、現在どんな記事が上位に来ているのかをチェックして、最適な表現を探してみてください。現在の検索上位に存在しない切り口を持ったタイトルは、記事の独自性＝上位表示のためのポイントにもなります。

記事を書いた後、タイトルをブラッシュアップする時には「手持ちのテンプレートの確認」「検索結果の確認」という段階を踏むのが、かかる労力を減らし、得られる効果を高めるために有効な方法でした。

継続的な情報発信をしているサイトなら、自サイトのコンテンツに合致するテンプレートリストを作り、それに追加を行いながら表現を工夫するのがおすすめです。

上記であげたテンプレートを活用しつつ、自社に合った切り口を加えて、さらに強力なテンプレートリストに育ててみてください。