業務効率化や生産性向上が指す具体的な指標は「仕事の質を上げること」「できる仕事の量を増やすこと(スピードを上げること)」などです。これらの実現に役立つICTの活用、すなわち情報技術の活用方法として期待されているもののひとつには、テレワークやクラウドソーシングがあります。
テレワークやクラウドソーシングは、家庭の事情などさまざまな要因により「一般的な会社員」としては仕事を続けることができない人、仕事に就けない人の就労を実現します。地元で仕事がないことによる都市圏への人口集中/地方の人口減少にもプラスの影響が期待されています。
企業Aがテレワークの推進を開始した、企業Bがクラウドソーシングを活用してサービスを拡大した、などのニュースを聞くとあくまで一企業の取り組みのように聞こえるかもしれません。しかし、テレワークやテレワークのひとつの形としてのクラウドソーシングは、労働参加率の改善、すなわち労働人口の減少という社会問題の解決策としても期待されている施策・サービスです。総務省も、地方で都市部の仕事を行う「ふるさとテレワーク」を推進し、自治体やクラウドソーシングサービスとの提携を行っています。
※参考
総務省「ふるさとテレワーク ポータルサイト」
http://www.furusato-telework.jp/
日本企業の特徴のひとつに、労働時間の長さがあります。労働時間が長いにも関わらず業務遂行の手が回らず万年人手不足、という二重苦も少なくありません。Webサービスの運営、マーケティングのためのブログやメディア運営においても、同じ状況に陥っている企業は少なくないのではないでしょうか。
そのような場合、仕事を切り出して外部に頼むことが、もっとも有効な打開策かもしれません。マーケティングのためのブログ運営であれば記事作成、ECサイトであれば出品作業・カスタマーサポートなどの外部委託が考えられます。まずは利用に慣れるため、不定期に必要となる印刷物のデザインを頼んでみるなども良いでしょう。
クラウドソーシングはまだまだ新しい仕事の発注形態のため、安価での発注が横行している・他社サイトからのコピー記事の発注に利用された可能性が問われるなど、不安に感じる評判を目にすることもあります。そのような評判を目にしたことから、クラウドソーシングを使って仕事を発注することを不安に感じる人もいるかもしれませんね。
しかし、上記の通り政府や自治体とも連携が行われ、クラウドソーシングは着実に働き方の一形態として定着してきています。クラウドソーシング大手ランサーズでは、実際に面談して人選を行い、常駐しての業務遂行を頼めるサービスが始まるなど、より安全・安心に使える体制づくりも進んでいます。
※参考
ランサーズ「週1日からの常駐お仕事マッチング「スポット常駐」リリースのお知らせ」
https://info.lancers.jp/19051
企業側でも、社員のテレワークや副業を認める流れが進んでいます。働き方改革、改革による効率化・生産性向上の成功がビジネスの成功につながる、という段階に進みつつあるのではないでしょうか。業務が大量にある忙しい状態でこそ、ICTの活用・切り出して頼める仕事はないか、と考えてみる価値がありそうです。