担当者が社内ブログをひとりでコツコツと運営する、というようなコンパクトな体制でも始められることは、インバウンドマーケティングやオウンドメディアの魅力のひとつです。

しかし、こうしたWebマーケティングを効果的・効率的に運用するために必要なのは実際には、記事の作成・公開だけではありません。より多くのアクセスを集め、それをビジネスの成果に変えていくためにしておきたいことはたくさんあります。

近年では、オウンドメディア開設のニュースを目にすることが増えるとともに、そうしたWebマーケティングの複雑かつ多様なプロセスを支援するためのツールやサービスも増えてきました。

この記事では、そうしたマーケティングツールを導入し、その事例を公開しているオウンドメディアをまとめてみました。（それぞれのツール運営側が公開している導入事例を集めています。）

多角化する現在のWebマーケティングにおいて「マーケティングツール」と一口に言っても、その具体的な機能はさまざまです。ツールの導入を考えている、という方はもちろん「自社のWebマーケティングの問題点が知りたい」「問題点にどのような解決法があるか知りたい」という方にも、ヒントがあるかもしれません。各社のオウンドメディア運用状況や、利用ツールをぜひチェックしてみてください。

※ツールの利用状況については、公開情報の時点のものです。
現時点での各メディアでツールが実際に利用されていることを保証するものではありませんので、ご了承ください。

 

オウンドメディア

ワコールニュース&トピックス（http://www.wacoal.jp/news/）
WACOAL BODY BOOK（http://www.bodybook.jp/）
他多数

ワコールには、コーポレートサイト内に「ブラパン！」などの充実したコンテンツがあるほか、外部ドメインにも、たくさんのオウンドメディアがあります。

以下記事では、そうした多数のサイトの情報を集め、コーポレート内の最新トピックスとして表示させるツール「オウンドメディア プラス」（http://www.news2u.net/service/pressroom.html）や、プレスだけでなく一般向けにも拡散できるプレスリリース配信サービス「News2uリリース」（http://www.news2u.net/service/news2u_release.html）の利用事例が紹介されています。

ネットPR.JP
「オウンドメディアとソーシャルメディアを連動させ、話題の連鎖を生み出すネットPRの活用術とは ～ワコールのオウンドメディア活用インタビュー」（前編）（http://netpr.jp/case/15265/）（後編）（http://netpr.jp/case/15268/）
※公開日：（前編）2014年10月14日、（後編）10月21日

 

オウンドメディア

味の素パーク（http://park.ajinomoto.co.jp/）

味の素では、レシピ情報を中心とした食の情報サイト「味の素パーク」を運営しています。

以下ページでは、社内のデジタルリテラシーやサイト運用状況を鑑み、アクセス解析ツールとそれを活用するためのコンサルティングを併せ持つソリューション「Marketing & Technology Labs」（https://www.mtlabs.jp/method/）を選択・導入に至るまでが詳しく紹介されています。

Marketing & Technology Labs
「事例・レポート」（https://www.mtlabs.jp/case-study/case005.html）
※公開日：記載なし
 

オウンドメディア

Lidea（https://lidea.today/）

「くらしに関する情報」などを発信するライオンのオウンドメディア「Lidea」は2014年10月23日にオープンしたばかりですが、開始時からDMP(データ マネジメント プラットフォーム)の利用によって訪問ユーザーひとりひとりへの適切な情報提供を打ち出しています。

DMPサービス提供側のプレスリリースには、オウンドメディアの運営において、その他さまざまな分野をカバーする以下のツール・サービスとの連携によって成り立つ総合基盤が登用されていることが紹介されていました。

・広告効果測定システム「AD EBiS」（http://www.ebis.ne.jp/）
・DSPサービス「FreakOut」（https://www.fout.co.jp/）
・クラウド型顧客管理システム「Synergy!」（http://www.crmstyle.com/）
・顧客分析データ「Societas」（http://www.insightbox.com/societas/）
・LPOツール「DLPO」（http://www.data-artist.com/dlpo/act/）

ロックオン
「株式会社ロックオン、「アドエビス」をコアとしたプライベートDMPをライオン株式会社に提供」（http://www.lockon.co.jp/release/4162/）
※公開日：10月23日

加えて、Lideaではこの「AD EBiS」を使ったデータ収集・分析の結果、ネイティブ広告配信サービス「logly lift」（http://corp.logly.co.jp/）の導入に至った点についても、サービス提供側から公開がありました。

logly
「ライオンの新生活情報メディアにlogly liftを導入。オウンドメディア訴求においてネイティブ広告による高い新規顧客誘導率を実証」（http://corp.logly.co.jp/news/20141023/000028）

オウンドメディアの運用体制について、メディア開設時にこうした多数のツールの利用や運用体制が公開されることはこれまでそれほど多くありませんでしたが、Lideaに関しては積極的に公開され、多くのメディアでも記事として取り上げられています。

Cnet.japan
「ライオンが新“生活情報メディア”--DMPでデータ集約、ネイティブアドも導入」（http://japan.cnet.com/news/service/35055589/）

マイナビニュース
「ライオン、プライベートDMPの導入でOne to Oneマーケティング実現を目指す」（http://news.mynavi.jp/articles/2014/10/27/lion/）

Lideaの本来のターゲット層のみならず、オウンドメディアそのものに興味を持つ層にとっても、これからの状況が気になるサイトのひとつと言えるのではないでしょうか。

今回紹介したツールのサイトには、さらに多数のサイトでの導入事例やその経緯（以前にどんな失敗があったか、サイトの運用にどのような問題を抱えていたのか・どのような解決を目指したかなど）が詳しく紹介されており、興味深い情報がたくさんありました。

オウンドメディアの運用やツールの導入に興味が出たという方は、そちらも覗いてみると、さらに新しい発見があるかもしれません。

ちなみに、Webサイトの構築・運営を最適化し、デジタルマーケティングの管理を統合するCMS「writeWired」の事例紹介はこちら（http://writewired.jp/case/）からご参照いただけます。ぜひ、合わせてこちらも読んでみてください。