LINEには、便利なビジネス向けLINEアカウント「LINE@」があります。今回リリースとなったLINE Messaging APIは、LINE@上で動作し、高度に自動化された顧客対応を実現します。LINE Messaging APIについてご紹介する前に、このLINE@についてご説明しておきましょう。
※参考 LINE@のご紹介
https://business.line.me/ja/services/lineat
通常のLINEアカウントの場合、自分が友達登録している相手の中から、1対1もしくはグループを作ってやり取りをします。一方、LINE@アカウントでは、1対1でのやり取りだけでなく、友達登録した相手全員に一括でのメッセージ送信が可能です。
また、LINE@を使って1対1でのやり取りをする場合、あらかじめ設定された内容を自動的に返信する自動応答機能があり、簡単なやり取りであれば、自動で行うことが可能でした。
たとえば、"午前中に「おはよう」とメッセージがきたら「おはようございます」と返す"など、時間やキーワードにマッチする回答を返すことができました。また、メッセージに含まれるキーワードに応じて画像やスタンプ、URLなどさまざまな形式で返信したりというような自動応答が可能でした。
今回リリースされたLINE Message APIは、この自動応答機能とは別に実装された、さらに高度な自動応答をするための機能です。今までLINEビジネスコネクト(エンタープライズ向けLINEアカウント)を利用している企業しか利用できなかったこのLINE Message APIが一般開放されたことで、より多くの事業者が、高機能な自動応答を実装できるようになったというわけですね。
具体的には、YES/NO形式で質問できるなど投稿できるメッセージの形式が多種多様になったほか、顧客にグループに追加してもらって会話に加わるなど、やり取りの手段そのものもより便利になりました。
なお、すでに、LINE Message APIを活用したさまざまなボットが公開されています。
さまざまなサービスからの通知を一括して受け取れるLINE Notify (
https://notify-bot.line.me/ja/)。「現在の髪型は?」「髪を切ってからどれくらい?」などの簡単な質問に答えることでピッタリのスタイリング方法を提案してくれるuno roid(
http://www.uno-roid.com/)など、便利そう!面白そう!と思えるアカウントがいくつも出ています。
顧客対応を自動化において「ユーザーがボットに対しどのような質問を投げかけるのか」「どのような会話が必要なのか」を知るのは重要なことです。ぜひ上記のようなボットアカウントと実際に会話し、機能を活用してみてください。ちなみに、LINEでは11月にエントリー開始となるLINE BOT AWARDS(賞金最大1000万円!)を開催予定とアナウンスされています。どんなボットが登場するのか、ますます目が離せませんね。
※参考 LINE BOT AWARDS
https://botawards.line.me/ja/