コンテンツマーケティングを成功させるためには「コンテンツの力」そして「拡散力・集客力」が大きく影響します。コンテンツマーケティングを実施していて「良質なコンテンツがもっとたくさんあれば」「効率良く生産できれば……。」と思ったことがある方は多いのではないでしょうか。コンテンツの「拡散力・集客力」もまた、コンテンツの力に大きく依存しています。コンテンツマーケティングにおける最大の課題はやはり「良質なコンテンツの確保」です。

しかし、良質なコンテンツを作成するノウハウを固めて量産することは、簡単にはできません。複数のコンテンツ作成者がいるサイトでは、コンテンツの質が、サイト運営する上で得た経験や知識など、担当者の技量に大きく左右されてしまい安定しない、という場合も少なくないでしょう。

一方、そうした不安定な要素に影響されることの少ない、仕組み化できる部分も、まったく無い訳ではありません。たとえば、コンテンツ作成時、必要なキーワードを含めたタイトルや見出しを付けること、一定のルールに従って記事の見た目を整えることなどは、効率化・自動化しやすい部分です。

コンテンツマーケティングやオウンドメディアといったキーワードを目にする機会が多くなってきていますが、同時に、こうした「効率化できる部分」を人に変わって整理し、自動化してくれるツールを見かけることも増えてきました。コンテンツ作成そのものを効率化することは難しくとも、部分的な作業を自動化・効率化して無駄を省けば、コンテンツ作成にかける時間をより多く確保することができますよね。

上記以外にも、SEOの視点からのチェックやコンテンツ公開プロセス、顧客管理、メルマガ発送など、コンテンツマーケティングには、仕組みを整理したり、ツールを使うことで自動化できる部分がいろいろとあります。

最近、Webマーケティングツールとして取り上げられることが多いのが、以下2種類のツールです。

（1）マーケティングオートメーション
（2）コンテンツマーケティング支援サービス

※後者については、コンテンツマーケティングソフト・オウンドメディアサイト構築サービスなどと呼ばれることもあり、サービスカテゴリの総称はまだ定まっていないかもしれません。

この両者は、どちらも、Webマーケティングにおける「コンテンツ作成以外の部分の自動化・効率化を進めるツール」であることが共通点です。今回は、この2種類のツールが自動化・効率化を目指すプロセスをご紹介します。

これからコンテンツマーケティングを開始したいと考えている方という方はもちろん、すでにコンテンツマーケティングを実施しているが、思うように成果が上がらない、何をやれば良いのかわからない、という方も、ぜひチェックしてみてください。ツールが、やるべきことの「道筋」を示してくれるかもしれません。

コンテンツマーケティングの話題が取り上げられる時には、コンテンツ作成や、検索エンジンやSNSからの集客など、訪問ユーザー＝見込み客との「最初の接点」になるプロセスに注目が集まりがちな傾向があります。しかし、これらのプロセスはあくまで「入り口」ですよね。サイトへのアクセスや、問い合わせによって獲得した見込み客のデータは、しっかりと成果に還元しなければなりません。

マーケティングオートメーションが自動化するのは、この「集客効果を次につなげる」プロセスです。訪問ユーザーや見込み客の属性データ、Webサイト上の行動履歴、メールなどでのコミュニケーション記録などを組み合わせ、適切な対応・重要な顧客の判断を効率化してくれます。

たとえば、
・訪問ユーザーの行動履歴はアクセス解析ツールに
・Webサイト上のフォームからの問い合わせ情報は顧客管理システムに
・メルマガ登録ユーザーの情報はメール送信システムと連携するデータベースに
というように、見込み客のデータがばらばらに蓄積され、コンテンツマーケティングの実施において重要な、さまざまな顧客関連データが分離してしまうことがあります。

こうした状態では、見込み客に対して適切な情報を提供することや、商品やサービスに強い関心を持ってくれている重要な見込み客を抽出するのに、時間と手間もかかります。マーケティングオートメーションは、そうしたデータの管理をひとつにまとめて整理し、重要な見込み客の抽出・効果的なアプローチにつなげるためのツールです。

「コンテンツマーケティング」という視点でピックアップされることは少ないかもしれませんが、Webサイトの運営以外に本業のある企業が、自社でWebサイトの運営・コンテンツ作成を続ける場合、サイト運営そのものも、大きな負担になります。

コンテンツの核となる文章作成以外にも、タイトルや見出しの調整、画像の添付などのコンテンツをより読みやすく、魅力的なものにするためのデザインの工夫、コンテンツ作成の成果を確認するためのアクセス解析の設置・利用、適切なSEOの実施などなど、サイト運営において重要なプロセスはたくさんありますよね。コンテンツマーケティング支援ツールが担うのは、そうした部分の効率化・自動化です。

WordPressやGoogle Analyticsといった無料ツールを組み合わせて（有料のツールに頼らずに）Webサイトを自力で構築・運営し、コンテンツマーケティングを実施することも、もちろん可能です。上記ツールなら、優れたデザインテンプレートやSEOを支援するプラグインなどもあります。

しかし、運営に必要なツールやデータが分散すると、管理に手間がかかり、非効率になる傾向はどうしても出てきます。コンテンツマーケティング支援ツールは、そのデメリットを軽減し、作業の効率化を助けてくれます。

コンテンツ作成には、時間も、費用もかかります。
しかし、成果を上げるために無視できないプロセスである以上、そこにかける時間を確保する必要がありますし、かけた費用は回収したいですよね。そのためにできることのひとつが、ルーチン化できる部分の効率化・自動化です。

「コンテンツマーケティングを開始したものの、手間がかかりすぎる」
「複雑なデータを活用し切れず、成果を刈り取りきれていない」
というような場合には、こうした有料のマーケティングオートメーションやコンテンツマーケティング支援ツールの利用を検討してみるのも良いかもしれません。