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企業ブログを成功させる!ネタの探し方・記事の書き方

メディアが本業でない企業にとって、ブログの成功までには多くのハードルが存在する。障害を乗り越え、ブログを成功させるためにどのようなことをすべきか。

企業ブログの成功とは、成功する企業ブログとは

企業ブログの成功(目的)とは何でしょうか?商品やサービス(あるいは会社)を知ってもらい、興味や好意を引き出すことです。まずは認知度を上げ、関心を引き出して、そして顧客となってもらおうというわけですね。

この成功のために必要なのが、質の良いコンテンツです。専門知識を活かして高品質なコンテンツを公開すれば、多くのターゲットを引きつけることができます。

専門的な知識や、成功事例・失敗事例など、本来は書籍や雑誌など、有料の手段でしか得られないレベルの貴重な情報が無料で得られることが、ユーザーが企業ブログを読むメリットです。
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質の良い記事を書くのが難しい理由

企業ブログにおいて、上記のような質の良いコンテンツを確保する一番いい方法は、社内スタッフに記事を書いてもらうことです。どんな職種でも、現役でその仕事にあたっている人は、その道の専門家ですよね。業務から得られた知識や、顧客とのやり取りの中で考えたことを具体的に書けば、それだけで希少価値のある情報になります。真新しい発見でなくとも、専門家としての立場での発言・現場の声という時点で、付加価値があります。

ただし、多くの場合、現場のスタッフが業務から得た知識をそのまま使って記事を書くのは簡単なことではありません。作業時間が取れない・担当者が文章を書くのが苦手であるなど、まだ比較的解決できそうな問題に加え、業務における関係各位の存在が、問題を複雑にしています。

たとえば、秘密保持契約により、業務から得られた知識を公開できない・事例が公開ができない、関係者にどのような心象を与えるかが不透明なため、情報公開に踏み切れない、業務に関する知識を持つ部署とブログ運営を担当する部署に交流がなく連携が取りにくい……など、枚挙にいとまがありません。複数の要因があり、担当者個人の努力だけでは動かせない状況になっていることも多いのではないでしょうか。

高品質なコンテンツを作りましょう、業務から得た知識を活かし、記事を書きましょうというと一見シンプルですが、出来ることや割けるリソースは限られていて、さまざまな障害が存在するため、実現は容易ではありません。難しいこそ「職業や立場を明かして、専門家が発信する情報には希少価値がある」ということですね。

問題を回避し、専門知識を生かして情報発信する方法

上記の通り、業務から得られた情報を、事例などの形でストレートに公開することは難しい場合、ブログ運営そのものが難しく感じらるかもしれません。多くの企業ブログでは、情報発信を本業とするメディアサイトのように、コンテンツ作成だけを目的に、取材や調査に大きなコストを割くことも難しい場合が多いでしょう。

業務から得られた知識を公開できない、かけられるコストが限られている等々、できることが狭まってしまった状況では、記事作成のハードルが上がり、活発な情報発信ができないというケースもあると思います。

しかし、このような場合でも、工夫次第で、業務知識を活かしたコンテンツ作成が可能です。業務から得られた知識を活かし、業務として情報発信するというサイクルが確率できれば、ブログの成功に近づくだけでなく、ブログを継続する負担も軽減できます。

前置きが長くなりましたが、今回はこの「工夫」がテーマです。以下に、企業ブログで問題になりやすい点を回避しつつ、専門知識を発信できる記事の切り口をご紹介します。ぜひ、実践してみてください。
 

1.勉強ノート型

エンジニアやデザイナーなどの技術系ブログでよく見られるのがこのタイプです。業務上の目的達成を阻害するこんな問題が発生した、そしてこんな風に解決したという風に、状況や解決方法について書き、公開する形式です。具体的な情報を公開しない、というように情報公開範囲をコントロールすることで、問題に抵触することなく、業務知識を生かして記事を書くことが可能です。

また、この切り口は、書くべきことが明確で、記事の構成や結論(問題の解決)もシンプルなため、文章作成に慣れていない人も比較的書きやすいというメリットがあります。また、このタイプの記事を積み重ねるためには、ネタ探しが欠かせません。このことは、ブログ運営のみならず、本職である業務上でもプラスになるでしょう。

2.情報収集型(キュレーション型)

情報収集型(キュレーション型)は、Web上の情報をまとめて紹介する形式です。自分の興味・関心に合わせて情報できるアプリもすっかり定着した今、多くの人が、自分が携わる業務の専門分野について日々情報収集したり、勉強したりしていますよね。得た情報をインプットのみに終わらせず、キュレーション記事としてアウトプットしていくのがこの情報収集型です。

Web上にある情報をまとめるだけでなく、専門家として独自の見解を付け加えたり、大手ニュースメディアでは伝えられることのない希少価値のある情報をピックアップしてまとめることができれば良いですね。継続することでネタ探し(情報収集)も習熟できるので、勉強ノート型と同じく、業務そのものにもプラスの影響が期待できます。
 

3.考えまとめ型

顧客分析や自社ブログのアクセス解析をすると、自社ブログの来訪ユーザーやターゲットが今、何に興味を持っているかが見えてきます。ターゲットの関心が集まるキーワードと、業務上で得た知識やノウハウを組み合わせて記事を書くことができれば、質の高いコンテンツになります。

というわけで、日々のネタ探しの際には、ターゲットの関心の高いキーワードを記録するだけでなく、仕事をする上での発見や失敗など、じっくり考えておきたいこと、考えをまとめたいことなども合わせて記録しておくと、記事のテーマをあげやすくなります。この点も、ぜひ試してみてください。ポイントは、あくまで自分でした体験や、考えを盛り込むという点です。

業務に関する具体的な情報が公開できなくても、体験や自分の考えをふまえて記事を書くことはできますよね。そしてこれができれば、その他サイトとは異なる、独自性を持った情報にできます。 記事作成やネタ探しにおいて、独自性は、そのまま「コンテンツの質」になり得ます。業務上、定説と異なる現象などがあった際にも、積極的に公開していきたいところですね。

メディアと同じやり方でなくとも、質の良い記事が書ける

メディアを本業としない企業において、社員が個人名義で記事を書いたり、時間をかけて外部への取材や調査を実施することは、敷居が高い場合が多いのではないでしょうか。

顔や名前を出したユニークな記事や、時間を使った取材や調査を元にした記事ができれば、その他の企業ブログとの差別化や、質の良いコンテンツを生産しやすいのは確かです。しかし、そのような方法が取れない場合でも、ターゲットに届くコンテンツを着実に積み重ねることで、企業ブログを成功させることは可能です。

「てっとり早いやり方ができないから質の高い記事を書くのは無理!」と結論づけず、まずは地味でも価値ある情報を積み上げることを目標として、記事を増やしていきましょう。

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