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これはNG!コンテンツ作成のタブー

コンテンツの質を上げる方法は、良い例だけでなく悪い例からも見えてくる。ここでは、良質なコンテンツを作るために知っておきたい「悪い例」をまとめた。

「質の良くないコンテンツ」から考える

SEOでもコンテンツマーケティングでも「質の良いコンテンツが重要」「質の良いコンテンツを作りましょう」とよく言われます。しかし実際には、この「質」の具体的なイメージが湧かないという方も多いのではないでしょうか。

ということで、今回は見る角度を逆にして「質の悪いコンテンツ」から「質」について考えてみたいと思います。

SEO効果を目的とした質の向上に加え、訪問ユーザーに訴えかけ、結びつきを深めることを考えるなら「コンテンツの質」として気をつけたい点はさらに増えます。Web上のコンテンツ作成においては「まずは人の目を引きつけ、とにもかくにもページをクリックしてもらうことが重要」と良く言われますが、これにももちろん限度がありますし、注力する方向性がずれてしまえばかえって逆効果になってしまったり、マナー違反をしてしまったりすることもあります。

「質の悪いコンテンツとは何か」どのようなものが「質の悪いコンテンツ」にあたるかを知ることで、少しでも「質の良いコンテンツ」作成のヒントになれば幸いです。
 
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1.オリジナル要素のないコンテンツ

用語集など、サイトで扱うテーマを支える基本的な知識をまとめた教科書的なコンテンツに需要がないわけではありませんが、他のサイトでも見られる情報を揃えることで質をアピールし、後発のサイトが検索上位に上がることはなかなか難しいはずです。つまり、情報そのものに価値があったとしても「このコンテンツでしか見られない希少価値のある情報」がなければ、そのコンテンツはSEOにおいては「質の良くないコンテンツ」と判定されてしまうこともあるのです。

しかし、こうした事実にも関わらず、コンテンツ作成を手がける方の中には、他のサイトとはまったく異なるテーマや切り口を扱うことに抵抗を感じる人も少なくないのではないでしょうか。

コンテンツマーケティングの隆盛により、メディアを本業としない企業が自ら運営するオウンドメディアや自社ブログが増え、手探りでコンテンツ作成を進める人も増えていると思います。しかし、似たようなテーマを似たような切り口で扱った記事、似たような内容をまとめたキュレーション記事ばかりになってしまっていることも少なくないのではないでしょうか。思い当たることがあれば、ぜひ、個々の違いを出してみてください。

もちろん、ターゲットが類似していれば、コンテンツのテーマや切り口が似たものになりやすい側面はあります。しかし、会社や商品・サービスに対して愛着を持ってもらう・信用してもらうことを視点として加えれば、もっともっとターゲットを絞り込み、他のサイトにはないテーマや切り口を取り上げ、サイトの特性を出すことができるはずです。

他のサイトには見られないコンテンツには需要がないのでは?と感じられるかもしれませんが、自分の調査あるいは感覚によると需要があると思えるテーマや切り口は、積極的に取り上げてみるだけの価値があるはずです。ぜひ挑戦していきましょう!

2.法律上問題のある表現

(1)著作権上の問題のあるコンテンツ

特定のテーマについて需要のある情報をまとめ、検索ユーザーの手間を肩代わりしてくれるキュレーションコンテンツは人気のコンテンツタイプのうちのひとつです。しかし、引用の範囲を超えた利用(無断転載)が問題視されることも多いのもまた事実。このようなコンテンツは、質の良い悪い以前に法的に問題があり、サイトや商品・サービスの信用に関わります。

サイトによっては、特に利用条件が設けられておらず、自由に使用できる画像素材も出典を明記した上で利用していることがありますが、こうした施策も、やはり信用には影響を与えているのではないでしょうか。少なくとも、無断転載など、著作権の扱いがトラブルになりやすいWebにおける配慮がなされているな、という印象がありますよね。このやり方を推奨するわけではありませんが、引用や素材の利用について「法的な問題さえクリアすればそれでいい」という態度ではなく、状況に応じて、柔軟な対応をしてみてはいかがでしょうか。
 

(2)薬事法・景表法上の問題のあるコンテンツ

薬事法では、医薬品や美容・健康食品等の広告において「こういう表記はOK、もしくはダメ」と条件が定められています。また、景表法(景品表示法)では薬事法のようにジャンルを限定することなく、広告の不当な表示によって消費者が不利益をこうむることのないよう、ルールが定められています。

薬事法に関連しないコンテンツを扱う場合、商品やサービスの販売には直接関わりのないコンテンツを作る場合、あまり関係ないように感じられるかもしれませんが広告における「不適切な表現」には、コンテンツ作成の意外なヒントが隠れています。興味のある方はぜひ、上記の2つの法が定める「不適切な表現の事例をまとめた以下のページをチェックしてみてください。

※参考

東京都福祉保健局
「医薬品医療機器等法に関わる不適表示・広告事例集」(http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kenkou/iyaku/sonota/koukoku/huteki.html

消費者庁
「事例でわかる景品表示法 不当景品類および不当表示防止法ガイドブック」(http://www.caa.go.jp/representation/pdf/130208premiums.pdf

上記ページで興味深いのは「どんな製品ではどんな表現が使えないか」というような詳細ではなく「どんな表現がなぜ不適切な広告と判断されるのか」という部分です。たとえば、薬事法・景表法で規制されている広告表現には、以下のようなものがあります。


薬事法

・効能効果が確実であることを保証するかのような表現
・安全性に関わる保証表現
・効能効果の範囲を超えた表現
・体験談の引用で効果を暗示する表現
・研究機関等が作成した資料の添付
 

景表法

・優良誤認表示(品質や規格等について事実より著しく優良であると誤解させる表示)
・有利誤認表示(事実とは異なるにも関わらず1番安い、2倍多いなどと誤解させる表示)

どうでしょうか。これらはあくまで不適切な表現の例ですが、逆に「どのようなアピールが人の心を掴むのか」について考える際にも、ある意味でのヒントを与えてくれるのではないでしょうか。

3.釣りタイトル

とにかくページを開いてもらうことだけを目的とした、コンテンツの本文とそぐわない「釣りタイトル」は、たとえアクセスアップにつながったとしても、サイトの信用の失墜につながり、商品やサービス、企業イメージを考えるなら結果的には悪影響となってしまいます。

Webコンテンツで最も重要なのはタイトルとよく言われますが、これは確かに事実です。検索からの流入ユーザーも、SNSその他からの流入ユーザーも、まずは記事のタイトルを見て、ページを開くかどうか(読みたいかどうか)を一瞬で判断します。本文がいくら良くても、タイトルが弱いと開いてもらうことができません。そのため、タイトルには人の目を強く引きつける要素を盛り込む必要がある、と言われます。

しかし、これに気を取られるあまり、タイトルが内容に見合わないものになってしまえば、ページを開いた人は期待を裏切られてしまいます。内容に見合った範囲で、できるだけ魅力的なタイトルにできるよう工夫しましょう。

4.言い切り型の文章

できるだけ読み手の興味を引く表現にするべく工夫すべきなのは、記事の見出しや本文を書く時も同じです。しかし、これらの要素について考える際には、タイトルを考える時よりもさらに慎重に「内容に見合っているか」「伝えるべき情報がしっかり伝わるかどうか」を考えなければなりません。

文章上、どうしても「言い切る」「断言する」という形式をとったほうが、読みやすく伝わりやすい情報になります。しかし、断言することで、説明したい事柄について、多くの詳細の省略となってしまう可能性もあります。説明の難しい事柄について、しっかりと内容を伝えることよりもわかりやすく言い切ることばかりを優先してしまうと、誤解を招きかねません。

「まずは簡単に大枠を説明し、後から詳細を付け足していく」というようにコンテンツが構成されているなら問題ありませんが、そうでないならば、言い切ることによって必要な情報を切り捨ててしまっていないか、わかりやすさを重視するあまり大雑把な説明になってしまっていないかという点にも、気をつけてみてください。

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