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"キュレーションメディア"炎上の余波(2/2)

前回の記事で、DeNA運営のキュレーションメディアで起きた問題や、他社の同種メディアへの影響を取り上げた。後半となる本記事では、他業種(クラウドソーシングやNAVERまとめ)への影響をまとめる。

WELQ問題がクラウドソーシングに与えた影響

DeNAが運営するキュレーションメディアでは、読者の健康を損なう恐れのある(信憑性のない)医療情報を公開していたこと、著作権侵害の可能性のある記事を公開していたことが問題になりました。同社では、問題解決に向け、運営するすべてのキュレーションメディアを閉鎖し、調査を進めています。その一方で、問題の記事の発注を仲介したクラウドソーシングサービスにも、責任追及の声が広がっています。

DeNAでは、WELQを含め全10個のキュレーションメディアを運営していました。これらの記事の運営のためには、大量の記事が必要です。メディアの非公開化に伴うDeNAの会見では、記事の発注にクラウドソーシングを利用し、安価で記事を発注していたとの回答がありました。記事作成を担当したライターからの告発も相次ぎ、問題のある記事の安価な発注を許してしまっているクラウドソーシングサービスの責任を問う声が大きくなっていきました。

これを受け、クラウドソーシングの大手2社(ランサーズ・クラウドワークス)では、サービスの改善を進める発表を行い、新機能の追加等の対応をしています。

DeNAが運営するキュレーションメディアすべてを非公開にしたのが12月1日。12月5日には、ランサーズが品質向上委員会を設置し、依頼ガイドラインを制定しましたことを発表しました。年末までには、運営の確認の上で仕事を公開するチェック機能や、適切な価格か・違法性がないかなど、第三者が仕事を評価できる依頼アドバイス機能を実装しています。クラウドワークスでも、12月8日、従来のガイドラインの刷新を行い、自社アプリに第三者による依頼チェック機能を追加したことを発表しました。

・ランサーズ
「品質向上委員会設置のお知らせ」
https://info.lancers.jp/18816

・ランサーズ
「仕事依頼ガイドライン細則」
http://www.lancers.jp/guideline/order

・クラウドワークス
「プレスリリース:クラウドワーカーがお仕事の単価や品質を評価できる「お仕事評価機能」をリリース2016.12.8」
https://crowdworks.jp/press/?p=7020

・クラウドワークス
「クラウドワークス仕事依頼ガイドライン」
https://crowdworks.jp/pages/guidelines/job_offer.html
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「安価な記事発注」問題への影響

今回、クラウドソーシングの問題として指摘されたのは、不適切な記事を発注を許している、という点だけではありません。極端に安価での記事発注が行なわれていることも、不適切な記事が作成・発注される間接的な要因として、多くの指摘や告発を受けました。

・ねとらぼ
「メディア炎上騒動についてWELQ記事寄稿ライターが怒りの告発」
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1612/13/news140.html

ランサーズ・クラウドワークスでは、不適切な記事の発注を防ぐためのルールの明確化のほか、仕事に対する評価機能を設けました。評価項目には、ルールに沿った利用であるかと同時に、適切な金額であるかどうかという項目を求め、受注者や第三者からの評価を求めています。

クラウドソーシングが安価な発注を制限する役割を果たすのであれば、「キュレーションメディア」関係者を飛び越え、コンテンツマーケティングやオウンドメディア関係者にも、影響が広がっていくかもしれません。

クラウドソーシングの今後

キュレーションメディア閉鎖を受けたDeNAの会見では、クラウドソーシングを使えば、時間のある人や特定のジャンルに関わり仕事をしたい人に対し、低価格での発注が可能である、という旨の発言がありました。

安価な報酬しか受け取れないから、不適切な記事・著作権侵害の記事を作成してもよい、とはなりません。しかしながら、上記記事にあるような、1文字あたり0.5円といった価格では、医学的知識を持った専門家の監修を付けたオリジナルの記事など作れないのが現実です。

今回、現状が明らかになるにつれ、極端に安価な記事がクラウドソーシングで依頼できてしまうことも問題の遠因である、仕事を受注する側だけでなく、クラウドソーシングの運営側、ひいては発注側にも責任がある、という流れが発生していきました。このことにより2社サービス上には価格評価機能が登場し、ランサーズからは「仕組みにより半年以内に単価を1.5倍から2倍にしたい」との発言も出ています。

・日本経済新聞
「まとめサイト 単価アップで悪質発注排除」
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO11346040V00C17A1X1A000/

こうした変化がWeb上にある情報に影響するか、どのような影響があるかはまだわかりませんが、今後の動向が気になるところですね。

WELQがNAVERまとめに与えた影響

DeNAのキュレーションメディアでは、ユーザーが記事を投稿するCGMサービスであるとの体裁で、実際には運営側が主導し、不適切な記事を作成・公開していた点が問題となりました。しかし、もし本当に運営と関係のない個人が、自分の意思で不適切な記事を公開していたとして、この場合、運営側に責任はないのでしょうか。

現在、この場合には問題がないものとされています。それでも感覚として「運営側に100%の責任はなくとも、まったく責任がないとも言えない」と考える人も多いのではないでしょうか。WELQ問題により著作権侵害への関心が高まったこともあって、2016年末には、大手CGMサービスNAVERまとめの問題・責任を指摘する声も多く見ました。

Web上のコンテンツを引用し、独自の解釈を付けて「まとめ」を作成するNAVERまとめでは、まとめ作成者に対し、PVに応じた報酬を支払っています。報酬を目的に引用の範囲を超えてコンテンツが盗用がされている、という声は、2009年のサービス開始から多くあがっていました。今回、DeNAのキュレーションメディア閉鎖を受け、NAVERまとめの責任を追求する声も高まっていました。

・change.org
「Yahoo!をはじめとする広告配信サービス会社は NAVERまとめへの広告配信を停止してください」

NAVERまとめを運営するLINEは、DeNAのキュレーションメディア閉鎖やそれに伴うNAVERまとめへの追求を受け、侵害された側からの申告時点でのコンテンツ非公開や、著作権侵害が起こった際のまとめ作成者に関する情報開示の流れの見直し、まとめ作成者のランク付け等、サービスのクリーン化を進める旨を発表しています。

・LINE
「「NAVERまとめ」に関する昨今の報道を受けての当社見解について」
https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2016/1619

度を超えた引用を行う「キュレーションメディア」やクラウドソーシング、NAVERまとめは、これまでにも、サービスに不適切な点があると指摘する声があがってきました。しかし、プラットフォームであるとの体裁もあり、サービスの存続に関わるような法的責任を問われてはいません。

しかし、今回のDeNAの問題以降、法的な責任はなくとも、倫理的な責任を求める声が高まっています。DeNAのキュレーションメディアは閉鎖し、クラウドソーシングやNAVERまとめはサービスの自治に乗り出しました。クリーンなサービス運営が実現するならば、プラットフォームだから責任はない、という法のほうで改正が進む可能性もあるかもしれません。

DeNAに関する問題はいったん沈静化したように見えます。しかし各業種のサービスがどのように変化していくのか、あるいはしないのかは、Webに関わる人にとっては、今後の動向こそ、注目すべきではないでしょうか。

 

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